食パンなど、「型もの」のパンを焼くときには、一般的に金属製の型がよく使われます。
軽くて丈夫、洗浄や取り扱いもラクとあって、ほとんどのパン屋さんであたりまえのように使われているはずです。
しかし当店ではあえて金属の型は使わず、陶器のパン型を使用しています。
重くて割れやすいため取り扱いには気を使いますが、金属にくらべて蓄熱性があるうえ、遠赤外線効果により石窯に入れたような焼き上がりになるからです。
ちょっと想像してみてください。真冬の寒い時期にみんなで囲むアツアツの鍋料理。あの土鍋がもしスキヤキ鍋のような鉄の鍋だったらどうでしょう?
土鍋特有の「あたたかさ」が感じられなくて、なんとなく料理までいつもと違った味わいになってしまうような気がしませんか?
陶器のパン型も土鍋と同じく、目には見えない「あたたかさ」という大事な要素をパンに加えてくれているのだと思います。